2012年12月31日月曜日




Basil 「・・・・・・・・・・・ここは?」

N 「あたしが生まれ育った研究所。・・・まあ、今じゃ跡形もないけど。」

Basil 「研究所?」

N 「あなた達が捜査している研究所の他に2つ小さな研究所があったの。知らなかった様じゃまだまだ捜査不足ね。」

Basil 「・・・・・・・・・・。」







N 「・・・・・・私には、姉が居たわ。」

Basil 「姉?」

N 「血は、繋がってないけどね。」




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・・・・・・・今でも覚えているわ。







私と姉、他3人の人工人間は牢屋の様なトコで育てられたの。







古い雑誌や本。

そして壊れかけのおもちゃ。







薄汚いトイレとシャワー。

牢屋っていうより豚小屋みたいだったわ。







今となっては皆の顔なんて全然覚えてないけれど・・・。







姉の事だけは覚えている。

人工人間の中で最年長。そして私や皆の世話をよくしてくれた人だったわ。







ある日、研究所の1人がこう言ったの。







男 『これから3ヶ月、皆には実力テストしてもらう。テストは2週間後。毎日1人ずつ個室でテストを行う。それまで1人一冊ずつ本をやるからそれを読んで勉強する様に。この中で最も成績の悪かった奴、もしくは平均点以下の奴は大きな研究所にモルモットとして送る。そして最終的に残った奴は大きな研究所の元で働いてもらう為に訓練所に行ってもらう。』







男 『残れるのは1人だけだ。』







そして私と姉、2人だけになってしまった。

N 『お姉ちゃん。あたし、モルモットなんて嫌!』

姉 『泣かないで。あたしが守ってあげる。』







姉 『あなたを・・・・モルモットになんか、させないわ・・・。』







その次の日だった。

N 『お姉ちゃん。あたし、テスト、してくるね!』

姉 『頑張ってね。』

N 『うん。すぐ戻ってくるから。』








 姉 『すぐ戻ってくる、か・・・。』







そして姉は隠し持っていた銃で・・・・。








姉 『ごめん・・・あたし、待てないや。』







自ら命を絶った。

N 『お姉ちゃん!』







男 『おめでとうございます。』







男 『この方が自ら命を絶ったおかげであなたが残りました。』







男 『悲しまないで下さい。所詮は人工人間。死んだって構わない存在なんですから。』





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N 「そしてあの日からあたしは毎年姉の命日になるとこうして花をココに置く事にしている。』







N 「あの頃、本の中でしか見れなかった、姉の好きな花をね・・・。」







Basil 「・・・・・優しいんだな、お前。」







N  「優しい?馬鹿な事言わないで頂戴。」


Basil 「・・・・・・・・・・。」







N 「感情なんか持ってはいけないの。任務の邪魔になるだけよ。」







Basil 「・・・・・・・・辛く、ないか?」

N 「・・・・・・・・・・・・・。」







N 「そんな感情、もう、忘れたわ。」







N 「帰るわよ。」







Basil (感情なんて・・・簡単に忘れられるものなのだろうか?)