2012年10月20日土曜日

汚い男



N (・・・・・・・・雨は、嫌い。)







N (私の大切なものを奪った、あの日の雨と一緒だから。・・・・・そう、何もかも全てあの研究所のせい。)







N (研究所は取り壊されたみたいだけど私は忘れない。)



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院長 「妹さん、ですか?」







D 「はい。私、カイ・ルーシーの妹のエレン・ルーシーです。」

Dは研究所の3人の生き残りの1人、カイ・ルーシーが勤めていた事のあるイギリスの病院へ訪れていた。







D 「お願いします。兄について、何でもいいので教えて下さい!」

院長 「そう言われましても・・・・もう5年ほど会っていませんし、その後の事は・・・。」







D 「私には・・・もう、あなたしか頼る人いません。」







D 「私、両親を亡くして以来、心細くて・・・。兄がいないと私・・・・。」







D 「私・・・・。うぅ・・・。」

院長 「・・・・・・・・・。」







院長 「・・・・・・・・・・・・・分かりました。」







院長 「私で良ければお聞き下さい。」







D 「・・・・ぐすっ。有難うございます(計画通りね。)」







D (可哀想だと思える作り話、そして涙。これだけで情けをかけてくるんだもの。)







D (男って本当に馬鹿よね・・・。)







・・・・・・・・と、言う事で院長から話を聞いてきたわ。


どうやら院長とカイ・ルーシーって男、あんまり話した事はないそうよ。

まあ、人間嫌いだから当たり前よね。









でも面白い事が分かったの。

今から3年程前、カイ・ルーシーが院長の元へ助けを求めに来たそうよ。

匿って欲しいとかだったらしいわ。

それを偶然通りかかったヤクザが聞いて、毎月300万円払って貰う代わりに匿ってあげる事になったの。

名前はジェイムズ・ゲンシャー。

院長は怖くて止める事すら出来なかったわ。

・・・・・・・それ以来の事は知らないって。

だから今夜、ジェイムズって男と会う約束をしたの。何かいい話が聞けるといいけどね。

Dより。







D 「・・・・・・さて、そろそろ準備しなければ。」




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・・・・・・・ガチャ。







?? 「君がエレン・ルーシーかい?」

D 「はい。あ、もしかしてジェイムズさん、ですか?」







James 「遅くなって悪いね。」

D 「いえ。」







D 「こちらこそお忙しい中来て下さり、有難うございます。」

James 「君、カイ・ルーシーって人の妹さんかい?」

D 「はい、そうです。」







D 「兄について何か知っていたら是非教えて下さい。」

James 「カイ・ルーシーについて、ねぇ・・・。でも誰にも言うなと大金を貰ったからなあ・・・。」

D 「もちろんタダとは言いません。お代はちゃんとお支払いします。」

James 「ほぉ・・・(この子、地味だけど可愛いし、肉付きも良さそうだから利用しない手はないな。)」







James 「お金の代わりと言っちゃ何だが別のものを頂きたいんだが・・・。」

D 「と、言いますと・・・・?」







James 「そうだなあ・・・・。」







James 「体で、とかはどうかな?」

D 「か、体、ですか?」

James 「それが駄目なら教えれないなあ・・・・。」







James 「どうする?」

D (汚い男ね。お金より女を取るとは。・・・・だから男って馬鹿なのよ。馬鹿は、嫌いだわ。)