2012年7月29日日曜日

半年前、後編



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Lin 「ママ。パパ、どこ?」

Lucia 「はいはい。もう一週間だもんな〜。きっともうすぐ帰ってくるよ。」

ある日、アツシは帰って来なくなった。

アタイは当然、アツシの事信じて待っていた。







ピンポーン!

Lucia 「おっ、帰ってきたかもなw」







ドアを開けるとそこにはアツシは居なかった。

代わりと言ってはなんだが、いかにも悪そうな雰囲気のする男が立っていた。

Lucia 「?誰・・・?」

男 「闇金融の者です。」







Lucia 「えーっと・・・闇金融の方が何故ココに?」

男 「こちら、アツシって云う人のお住まいで間違いないですよね?」

Lucia 「そうですが・・・?」

男 「実はアツシって云う人に70万お借りしたんですけど、返してもらえなくて困っているんですよね。期限を過ぎていると云うのに。」

Lucia 「・・・・・えっ。」

自分の耳を疑ったよ。

話によるとアツシは裏カジノで借金を作ってしまったらしい。







男 「明日までにお金を用意して下さいね。私、短気な者でしてね〜。明日までに用意してくれなきゃ何かしでかすかもしれないので注意してくださいね。」

闇金融と云うのはな、中には犯罪を平気で犯す奴も居るんだ。

だからアタイはマンションを売って借金を返した。

でもアツシは帰ってこなかった。

だからアタイは田舎にいるお婆ちゃんの所へ帰ったんだ。

仲間との縁も切ったよ。

子供の為にもアタイは自分を変える決意をした。



――――――――――――――――――――





Lucia 「・・・・・今更反省しているから話を聞いてくれなんて、ふざけているよな。・・・笑っちまうよ。アタイがどんな想いをしたか知らないで図々しい。」

そう言ってルチアは写真を元の場所に戻した。







Kenna 「・・・・・・・・・・・・。」







Kenna 「でも、今でもアツシさんの事、好きなんじゃありませんか?現に今でもその写真、捨てずに持っている訳だし。」

Lucia 「・・・・・・好きとかそんなの関係ないんだよ。」







Lucia 「大抵、人って云うのはな、意味も無く人の過去を蒸し返しては悪く言いたがる生き物なんだ。例えアタイがどんなに頑張って自分を変えても人はアタイの事を悪く言うだろう。」







Lucia 「だからアタイは仲間との縁も切ってお婆ちゃんの所にいるんだ。今度こそ真面目に生きようって時にアツシとまた一緒になったらまた同じことの繰り返しだ。」

Kenna 「・・・・・・・・・。」







Lucia 「・・・・・あんな想い、もう二度とゴメンだからな。」








Kenna 「・・・・・・・・・・・・・・ルチアって強いね。」







Kenna 「あたし、昔から被害妄想が激しくてね。何でも自分のせいにして逃げてばっかり。そのクセ、人の事すぐ信じちゃうから騙されてレイプされた事あるんだ。」

Lucia 「・・・・・・そうか。」

Kenna 「・・・でもね。そんなあたしでも好きになってくれる人がいるんだ。年下だけどね。」







Kenna 「体の関係になったり、取り返しのつかない事したし、お互い好きなの分かっているのに告白されるとつい駄目って言っちゃった事もあるの。・・・・・きっと、また騙されるではないかと怖かったと思う。」

Lucia 「・・・・・・・・んで、あの年下は今は?」

Kenna 「隣町でリハビリを受けながら大学に通っているそうよ。あたしの為に脚を骨折してね・・・。」

Lucia 「・・・・・・・・・・。」

Kenna 「隣町に行く前に彼、あたしに待ってて欲しいと言ってくれたの。あれから連絡もないけど・・・・あたし、今度こそ彼を信じて待ってみようと思うの。・・・・・強くなって、彼に相応しい女になりたい。」

Lucia 「・・・・・・・・・。」







Lucia 「だったら現実と向き合え。分かったな。」

Kenna 「・・・・・・ルチア。」

Lucia 「アンタの過去の詳しい事は知らねぇが立ち直る気があるならやってみろ。」

Kenna 「・・・・・・・・・・・うん。」







〜♪〜〜〜♪♪〜〜♪

Lucia 「おっ、メールだ。映画館の近くで新しく出来たお店があるから一緒に食べようってさ。行くか?」

Kenna 「・・・・・行ってみようかな。」

Lucia 「じゃあ行くか。」